【REALFORCE R3】レビュー1年間使ったけど、まだ35,000円の価値を見出せない

REALFOCE R3 キーボード 静音 45g ハイブリッドモデルを購入してから1年ちょっと経ちました。

購入から数か月のタイミングで書いた記事からちょっと感想が変わっている部分もあるので、再度レビューしたいと思います。

結論:使い勝手や使い心地はイイ。だけど、1年経ってもまだ35,000円の価値を見出せないです。

REALFORCE R3について

静電容量無接点方式を採用した東プレ製のキーボードである「REALFORCE R3」。REALFORCEシリーズの最新モデルであり、従来の人気モデルをさらに進化しています。さらに、ハイブリッドモデルはBluetooth接続による無線接続にも対応しています。

ハイブリッドモデルが無ければHHKBかLogicool MXKEYSを選択したよ。

「静電容量無接点方式」は、スコスコと独特な打鍵感が癖になります。また、静電容量無接点方式は銀行ATMのテンキー等で使用されている様に、耐久性が高く正確なタイピングが可能なため、キーボードとしての信頼性も高いと思います。

REALFORCE R3のモデルについて

REALFOCE R3は多数のモデルがあるので、以下にモデルの一部を表にしてみました。

モデルサイズWin/Mac接続レイアウトスイッチ荷重印刷
R3UA11フルサイズWin黒系有線日本語静音45g昇華印刷
R3UC21テンキーレスWin白系有線日本語静音45g昇華印刷
R3HB11フルサイズWIn黒系ハイブリッド英語静音45g昇華印刷
R3HB13フルサイズWin黒系ハイブリッド英語静音30g昇華印刷
R3HA11フルサイズWin黒系ハイブリッド日本語静音45g昇華印刷
R3HA21フルサイズWin白系ハイブリッド日本語静音45g昇華印刷
R3HC11テンキーレスWin黒系ハイブリッド日本語静音45g昇華印刷
R3HC12テンキーレスWin黒系ハイブリッド日本語静音変荷重レーザー印刷
R3HE11フルサイズMac黒系ハイブリッド日本語静音45gレーザー印刷
R3HH21テンキーレスMac白系ハイブリッド英語静音45g昇華印刷

各モデルの型番は、規則的につけられているので、型番からどんなスペックか知ることが出来ます。

私が保有しているのは「R3HC11」だよ。どんなスペックでしょうか?

R3HC11」の様に、6桁の英数字であらわされています。

先頭2文字R3
3文字目接続方式 U:有線モデル H:ハイブリッドモデル
4文字目サイズとレイアウト A:フルサイズ・日本語 B:フルサイズ・英語 C:テンキーレス・日本語 D:テンキーレス・英語
5文字目カラー 1:ブラック系 2:ホワイト系
6文字目荷重 1:45g 2:変荷重 3:30g

私が保有している「R3HC11」は、ハイブリッドモデル・テンキーレス・日本語レイアウト・ブラック系・キー荷重45gのモデルとなります。

キー印刷方式について

画面左がレーザー印刷/画面右が昇華印刷

REALFOCE R3のキーキャップの印刷は、「昇華印刷」と「レーザー印刷」の2種類が存在します。各々以下の様な特徴があります。

キー印刷方式

  • 昇華印刷:キーキャップに文字を染み込ませて印刷するため、キー表面が摩耗しても文字が消えない
  • レーザー印刷:キーキャップに高精度なレーザーで文字を印刷するため、文字の輪郭が綺麗で消えにくい

キー印刷方式は、自由に選択する事は出来ず、サイズやレイアウト、カラー、キー荷重等を選んだ段階で勝手に決まってしまいます。

私は、日本語配列のテンキーレスでブラックが欲しかったので、その条件で昇華印刷に対応しているのはキー荷重45gのみでした。変荷重や荷重30gのモデルはレーザー印刷だったので、キー荷重より昇華印刷を選びました。

キー荷重毎に印刷方式が選べたら、キー荷重に凄い悩んだと思う…

ブラック系の場合、昇華印刷はキーキャップの色と同系色になるため、ぱっと見文字が見えにくいです。レーザー印刷はキーキャップの色と違う色なので文字が見やすいです。常にキーキャップの文字を見ながら入力しているわけではないので、文字が見えにくい昇華印刷でも問題はありません。

REALFORCE R3 「R3HC11」のスペック

私が保有している「R3HC11」のスペックを記載します。

インターフェイスBluetooth 5.0 & USB
サイズ縦163mm × 横379mm × 高さ39mm
重量1.3kg
カラー本体:ブラック キーキャップ:ダークグレー
キー数91
キーストローク4.0mm
NキーロールオーバーフルNキーロールオーバー
スイッチ東プレスイッチ(静電容量無接点方式) 寿命:1億回以上

使用環境・用途

以下の様な使用状況です。

仕事プライベート
使用時間平日:8時間平日:2時間 休日2~3時間程度
使用用途プログラミング、書類作成等ブログ、検索等
キー入力頻度比較的多めブログ以外では入力頻度少なめ

接続PCは、WIndows11搭載のノートパソコンを使用。Bluetoothで接続して、電源は充電池(エネループ スタンダード)を使用しています。基本的に、在宅勤務なので家のデスクに置いたままで持ち歩く事はありません。デスク上での移動も書き物をする時などの最小限の移動です。

以前の記事は、こちら

1年間使って感じた良い点

REALFORCE 良い点

  • 意外と電池持ちが良い
  • 無線接続で机がスッキリする
  • 昇華印刷でキートップの文字が擦れない
  • 壊れる気配が無い

意外と電池持ちが良い

以前レビューした際は、「電池持ちが悪くて、USB給電しつつBluetooth接続している」と書いていたんですが、これは完全に私の勘違いでした。当時使っていたエネループが調子悪かったみたいで、短期間で電池切れになってしまっていたようです。

現在は、エネループ運用で、平日8時間+αの使用で1か月以上は稼働するかなといった感じです。バックライトが付いていないキーボードとして考えると1か月程度の電池持ちでは短すぎると思いますが、単三電池2本で稼働するので、エネループを4本用意して、無くなったら交換して充電する様な運用で全く問題は発生しません。充電ケーブルとかも必要ないので、ケーブルの取り回し等も気にしなくて良いです。

また、以前レビュー時よりエコモードの設定を見直していたり、お昼休みや終業後に電源ボタン長押しで電源OFFする様にしています。設定上Bluetooth接続が切れて操作が無いまま数分で自動電源OFFするのですが、手動で電源OFFをしていると気持長持ちしている気がします。

無線接続で机がスッキリする

ここは、完全に趣味の領域ではありますが、目に見える範囲のゴチャゴチャしたケーブルは無くしたいのです。電池持ちに不安があり一時期USB給電用にケーブル接続していましたが、キーボードを移動させようとするとケーブルが邪魔になるんですよね。ケーブル接続を廃止した今、机を広く使いたい時は、気軽にキーボードを移動させる事が出来ます。

ケーブル自体をオシャレなものに変えて、それも含めてデスク作りをされている方には関係ないですが、普通にデスク環境整えている一般人はキーボードもマウスも無線接続にしてケーブルを無くす方が快適になります。

昇華印刷でキートップの文字が擦れない

以前のレビューでは、「昇華印刷は光の当たり具合等で見難い」って悪い点で紹介したんですが、見難いのは変わらずです。でも、1年以上使って全てのキーでただの1つも擦れているキーはありません。まだ1年ちょっとなので普通の印刷でもあまり擦れてないぐらいかもしれませんが、擦れる気配もありません。

しかも、キートップが摩耗してテカっちゃう様な気配もありません。良く使うキーは結構摩耗したりする事多いですが、全てのキーが購入時と殆ど変わらない状態で維持されています。

壊れる気配がない

上のキートップの文字が擦れないと同じ様な内容になってしまいますが、1年以上使っている状態で購入時と殆ど状態が変わってない様な気がします。外観の判断しか出来ませんが、ホコリ等の付着はあっても、傷や擦れみたいなものは殆どありません。

充電式ではない事もあって、バッテリーの劣化も無い為、「最近電池持ちが悪いな~」なんて事もありません。むしろ、運用に慣れてきたのか、購入直後より電池交換の頻度が下がっている気すらします。

キー入力に関しても、チャタリングや無反応みたいな現象は発生しておらず、人為的なタイピングミス以外のキーボード自体の問題による入力ミスは発生していないです。キーボードの機能として一番重要な部分であるこの辺りの耐久性の高さは良いと思います。

1年間使って感じた悪い点

REALFORCE 悪い点

  • 大きくて、重い
  • 設定は色々出来るが、インジケーター表示が覚えられない
  • 突然の電池切れで戸惑う

大きくて、重い

テンキーレスの無線接続キーボードというと、コンパクトで持ち運びしやすいものが多い中、まさかの「1.3Kg」。メンブレン等のフルサイズキーボードより確実に重い気がします。持ち歩こうと思ったら大きめのバックが必要になるでしょう。ノートパソコン+キーボードで3Kgとかになっちゃうと、ちょっと持ち歩く気無くなってしまいますね。

HHKB等のコンパクトなキーボードと比べると大きいです。キーがギッシリ詰めて配置されているわけではなく、フルサイズキーボードからテンキーを無くしただけみたいな配置なので、横幅も結構大きいです。また、キーボード自体の厚みもそこそこあるので、リストレストが必須となります。

重くて大きい上に、リストレストまで必要になってくるので、持ち歩きには向いていません。ノートパソコンと一緒に持ち運びして、カフェ等で作業する人には全くオススメ出来ません。REALFORCEは、持ち歩かずデスクに置きっぱなしで使用するのに適しています。

設定は色々出来るが、インジケーター表示が覚えられない

以前のレビューで「設定が細かく出来るが、過剰スペック」と悪い点に書きましたが、それは1年以上使っても意見は変わりません。私の使い方では、設定は殆ど変更せずに使っています。現状はキーのアクチュエーションポイントを一番深くしているのと、エコモードを設定している程度で、キー配置等他の設定は初期のままとなっています。

キーボード上で設定できる項目(アクチュエーションポイント等)は、キーボードで操作中に現在の設定値がキーボード右上のインジケーターに表示されるのですが、4つのLEDの点灯・消灯・色で表現されるのですが、まぁ覚えられない。

たまにキー操作を間違って設定が変わっちゃったりすると、元に戻すのにインジケーターだけでは判断出来ない事が多いです。アクチュエーションポイントは4段階+αの設定がキー操作で出来るのですが、現在の設定値を表すインジケーターが4つのLEDフル活用されていて、どのLEDが何色に点灯したらどの設定値なのかを覚えていないとキーボード上で設定ができません。

突然の電池切れで戸惑う

電池運用で困っている事が、電池が切れた時に分かりにくい事です。

バッテリー残量は常時表示されず、キー操作をすることでインジケーターに表示される様になっています。電池が減ってもうすぐ切れるぐらいで、一定間隔でインジケーターを赤点滅してくれれば分かりやすいんですが、何もインジケーターに表示されないまま、ただ単にキーの操作を受け付けないので、一瞬壊れたかと思います。

接続するPCの設定やキーボードのエコ設定によっては、動作中にインジケーターが全く点灯していない事もあるので、動いているのか電池切れしているのかが、ぱっと見で分かりません。

まとめ

私のようなダメプログラマには、過剰スペックなキーボードです。入力ができれば問題無い程度の使用用途であれば、約35,000円のREALFORCE R3は過剰スペックなキーボードだと思います。

REALFORCEの恩恵を受けられるのは、ライターさんの様に毎日トンデモない文字数を入力する様な使い方する人に限られてくると思います。

しかし、REALFORCEは所有する喜びや、使用時に愉悦感を感じられます。ただの入力インターフェースに求めるものではない事は承知の上で言わせて下さい。純粋に使ってて嬉しいんです。楽しいんです。

REALFORCE R3を検討している方は、もう一度立ち止まって良く考えてください。キーボードとして考えたら35,000円って凄く高いですよ。ただのキーボードに35,000円出せますか?2,000円のキーボードでも同じように文字入力出来ますよ?

REALFORCE R3は、35,000円もする高級キーボードです。ただのキーボードです。でも、不思議と入力していたくなるキーボードです。REALFORCE R3を購入していなければ、ブロガーの道は選んでなかったかもしれません。

最後にもう一度言います。ただのキーボードです。でも、大好きなキーボードです。

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  • この記事を書いた人

まさじぃ

ダメプログラマ歴17年です。 プログラミング関連の事や、 自分で使って良かったもの等の紹介をメインにやっています。

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